初めてお酒を飲んだ日 ユーコイケ編

誰にでも初めてお酒を飲んだ日というのがあるはずでして。私は初めてお酒を飲んだ日の事を鮮明に覚えています。初めてお酒を飲んだのは京都の先斗町にあるダイニングバーで、高校時代の憧れの先輩とでした。

 

私の通っていた高校はそこそこの進学校だったんですが、いうても高校生。憧れの先輩に陰でキャーキャー言い、通学の電車が一緒になったならないで一喜一憂したりする。そのうちもう付き合いたいとかじゃなく、アイドルの「推しメン」みたいな先輩が各々一人はいる、「推しメン制度」が出来上がり、体育祭ではプログラムから自分や仲のいい友達の「推しメン」の出る競技を全てチェックし、いい感じの場所を陣取り推しメンの勇姿を楽しむという、女子高生でなければ気持ち悪いことこの上ない行為に興じていました。

私の推しメンは自分の所属していた軽音部の先輩でした。軽音部には所謂イケてる女子にキャーキャー言われる系のちょい悪的な先輩方が沢山いたのですが、私の推しメンは成績優秀な優等生、イケてない私にも優しく接してくれる草食系イケメンでした。

 

そんな推しメンの先輩とは同じ部活であるという以外に殆ど交流はなかったのですが、私の勇気を出して放った「大学生になったらご飯連れてってくださいよー」という一言を覚えていてくださり、大学生になりお酒が飲める歳になった頃、律儀に食事に誘ってくださったのである。

その頃私は本当に酒を飲んだことがなかった上、男性ときちんとお付き合いもしたことがなく手を繋いだこともない・・・そんな非モテ人間がいきなり憧れの男性と飲みに行くなんざ無謀にも程がありますが、緊張しながらもるんるん気分で食事へと向かいました。

 

待ち合わせ場所で久々に再会し、秒速で先輩の口から出た言葉が「俺、3日前に彼女ができてさー・・・」でした。

やさしさ故でしょう。私に変な期待を持たせては悪い、何より彼女の存在を隠しては彼女にも悪い、だからと言って彼女ができたからとの理由で私との約束を断れない・・・ということで会って秒速で事実を告げてくれたのでしょうきっとそうでしょう先輩のやさしさでしょうそうとしか考えられない。あれは秒速だったマジで秒速だった。やさしい。大学生やさしい。

ただ、非モテの私は、そもそも先輩とお付き合いしてもらえるなんてはなから思っておらず、推しメンと二人でおしゃれバーでご飯、という状況を純粋に楽しみました。ほんとに期待なんかしてなかったんだからね・・・!全然ショックとか受けてないんだからね・・・!はっきりと覚えている・・・わたしが生まれて初めて頼んだ酒は「上海ピーチ」だった・・・!!くそ寒いわ!!!!ピーチ、可愛い♡みたいな発想くそ寒いわ!!!!死ね!!!憧れの先輩の前で上海ピーチを美味さではなく語感で選ぶお前ダサいから死ね!!!!!!!!

 

初めてのお酒で初めて酔っぱらうという感覚を体験し、当然ながらなんの過ちも犯すことなく先輩にただ御馳走になり酔っぱらいのまま帰りました。次の日起きるとなぜか箱買いされた「チロルチョコきなこもち」がありました。何か思うところがあったのでしょうか。そんな初体験でした。

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